今回は、USBの電圧計を自作してみたので紹介します。

ただし、内容的には頻繁にドライブレコーダーやレーダーを取り付けしたり、不具合の点検などしてる方向けの話になります。

最近、カー用品の電源にもUSBコネクターが使われるようになっていますね。代表的なのはドライブレコーダーやレーダー探知機。これらの本体の接続がミニUSBやマイクロUSBになってる商品があります。

なぜ?USB電圧計を自作した理由

今回、USBの電圧計を自作しようと思った理由は、電源の供給の点検をしたかったから。

  • ドライブレコーダーの電源が入らない
  • レーダー探知機の電源が入らない

このようなトラブルで点検をする場合、今までの丸いプラグなら検電などで点検ができました。

しかし、USBタイプとなると簡単には点検できません。

電源の接続元の接触、アースの接続は点検できても、本体まで電気が流れてきてるのか?配線はOK?本体の不良?

この判断が難しかったのです。別の本体や配線を用意して配線側か本体側か確認する方法もありますが、本体、配線を用意するのも難しいので・・・

そこでUSBのメスコネクターがあればなんとかなるかと考えました。

USB電圧計の自作方法

色々調べてるとUSBの電圧計は販売されてました。このようなの

ただ、USBがタイプAとかでレーダー探知機やドライブレコーダーに使用されてるミニUSB、マイクロUSBではないんですね。

さらに端子がオスなので使えません。

USB電圧計の候補1

まず、簡単にできそうな電圧計の候補としてレーダー探知機やドライブレコーダーで壊れた商品があれば、その端子部分を取り出して配線を繋げば簡易的にテスターのアダプターになるかと

ただ、そう簡単にUSBタイプの壊れたレーダーやドライブレコーダーは手に入りませんでした。

USB電圧計の候補2

候補1の流れでUSBのメス端子があれば電圧計につなげるアダプターは作れそうです。

このようなのを利用すればできそうなのですが、基盤に取り付けるようになってるため端子の部分が小さく精密作業になります。

さすがに無理そうだったので基盤に取り付けてあるのを探してみました。

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このような商品ならできそうです。マイクロUSBやミニUSBなど用途に合った端子があれば作れそうです。

とりあえず購入して製作開始

作り方

ミニUSB-BとマイクロAB(マイクロA、マイクロBに対応?)

ケンウッドのドライブレコーダーとかこのタイプ多いです。

こちらはマイクロA、マイクロBの両方ささるみたい?レーダーはこのタイプかと思ったら大間違いでした・・・詳しくは後程

5ピンのうちどの端子が(+)(-)かは電源に基盤のままつないだ状態で端子電圧を調べればわかると思いますし、検索しても出てきました。

端子番号で(+)(-)がわかれば配線を半田付けしてテスターに接続できるようにするだけです。一応紹介しときます。

先端はギボシにしてサーキットテスターのテストリードをつなげれるようにしています。

作ってみた電圧計のアダプターがこれ

意外と簡単にアダプターができました。

1個ずつもなくしそうだったからプラスチックの板に固定。

簡易的なUSB変換アダプター完成。

使用できるかチェック!!

USB充電器のコードを繋いでみたら無事に電圧測定できました。マイクロUSBのタイプBでした。

次に、偶然持ってたレーダー探知機の配線。差し込みはできたけどテスターの反応なし・・・

で、コネクターをよく見るとサイズも違うし端子の数も違ってた・・・

後々しらべると、ミニUSBの8ピンタイプのようです。デジカメなどによく使われてるタイプらしい・・・

アダプターのメリットデメリット

レーダー用のUSBはタイプが違って失敗でしたが、ミニUSBのタイプBの方は無事に測定できました。ただ、良い面、悪い面ありますね。

メリット

メリットとしては、安く簡単に作れる。

USBの端子は意外と安く売られてます。ただ、通販だと1個単位ではなく複数になり無駄にもなりますが・・・

デメリット

デメリットとしては、サーキットテスターが必要。

こんな感じですね。

cara1

とりあえず簡易的なアダプターはできましたが、レーダー探知機用のアダプターが失敗だったため再度USB端子を探して改良しました。

USB電圧計の候補3

後日、ミニUSB8ピン端子を探しますがなかなか見つからない・・・

これが刺さる端子

で、やっと見つけたのがこれ

基板に取り付けてるのは見つからなかったので端子のみ。とりあえず購入。

あと、色々探していて見つけたデジタル電圧計

今は発売されてませんが250円くらいでした。変わりはこんなのかな??

3線の電圧計もありますが電源が必要になりますね。2線の方が楽??

あと、たまたま持ってたケースを使ってテスター風にすることに

蓋にでデジタル電圧計を埋め込んで横にUSB端子の穴開けるみたいなイメージ。

作り方

作り方ですが、候補2の時と同じ感じです。ただ、ミニUSB8ピンはソケットだけなので直接配線をつなぎます。

これが大変!!

チョー精密作業です。半田ごてのコテ先も新たに購入しました。

あと、こんな小さなパーツの半田なんてやったことないし固定が大変だったので作業台も購入。

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安く作るつもりが、道具にお金かかってしまいます。

なんとか半田付けできてもキタナイ・・・

これ以上は無理だったのでこれを利用します。

蓋をデジタル電圧計のサイズに加工して、USB端子の(+)、(-)に接続。

横にUSB端子の穴をあけて出来上がったのがこれ

横からUSBを差し込みます。差し込み口を面までしたかったけどうまくできず、大きめの穴開けてます。

候補2で作ったアダプターも他の個所に埋め込みました。

テスト

レーダー探知機の配線でテスト

無事に電圧表示しました。

OBDⅡのコネクターでもチェック。セルスターのOBⅡ 。

OBDⅡの配線でも電圧見れました。

他のUSB端子でも無事に動作確認OK。ひとまず完成!!

問題発生!コムテックのレーダー配線で電圧表示されない

USB電圧計完成後、色々な配線でチェックをしていました。

ある時コムテックのレーダー探知機を取り付けた後電圧計の確認してみようと接続したけど電圧の表示がされなかったんです。

コムテックのUSB端子を見比べても形状は同じ

まさか、端子の配列が違うのか???

と思い、簡単にできそうな電圧計につないでいる線を入れ替えてみたところ、なんと表示されました。

cara1

セルスターとコムテックのレーダー探知機の電源線は同じに見えて電源の端子位置が「逆」なんです!!

毎回繋ぎ変えるようにするのも手間なのでスイッチで切り替える作戦を考えて、切り替えスイッチを購入

こんな感じのスライドスイッチ

このスイッチをUSBと電圧計の間に接続して切り替えるようにしました。

ケースの中はゴチャゴチャです。

シールでセルスターとコムテックのスイッチ位置を貼ってわかるように。

どこのメーカーの配線かわからなくてもどちらかに切り替えたら電圧が表示されます。(端子があってれば)

他のUSB端子でも動作確認して電圧が表示されたので完成!!

パソコンのUSBからの電源もテストできます。

点検できるようにしたUSBは、ミニUSBのタイプB、マイクロUSBのタイプB、ミニUSBの8ピン、マイクロAB(マイクロA、マイクロBに対応?)

ケースの4ヶ所に設置してます。マイクロABは一番最初に買ったパーツが余ってたので取り付けたけど必要なさそう・・・

今後、USBタイプCの方があると便利かもですね。

こんなの使えるのかな??

まとめ

今回は、USB端子の電圧計を自作した話でした。

一般に人にはあまり関係のないネタですね。仕事で使わない限り必要ないでしょう。私もめったに使いませんが、いざとなった時は便利なアイテムです。

そのうち何処かのメーカーがマイクロUSB、ミニUSBなどがさせる電圧計を作るかもしれませんね。

ドラレコ、レーダー探知機の電源点検する時は便利です。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

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